留袖は、背、両袖、両胸の５か所に家紋が入り、上半身に柄が無く裾だけに模様が入る着物で、最も格が高い既婚女性の第一礼装です。結婚式や披露宴などで新郎新婦の母上様、既婚の姉妹、ご親族、仲人夫人が着用します。こちらは金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・めのう・真珠の貴重な宝を表す七宝と、重厚で品格のある文様の牡丹唐草が描かれた黒留袖です。使われているお色は金と白の二色と少なめですが、すっきりとした意匠は見る人におしゃれでモダンな印象を与えます。